自分の幸せは自分でつかみ取る
息子の受験日記
すっかりブログをご無沙汰しておりました。
実は今年は息子が受験の年だったり
仕事や学びが色々忙しくなってしまい
落ち着かない日々を過ごしていたのですが
先日息子の受験が無事終わり、
合格通知をいただきました。
合格通知をもらったときの息子の笑顔が
何より母親としてうれしい瞬間でもありました。
義務教育の終わり高校受験をどう考えるのか
ですがここまで来るのに簡単な道のりではありませんでした。
中学校の先生
高校の先生
療育の先生
様々な方のアドバイスを受けながら
海外赴任中の夫とはオンラインで連絡を取りながら
息子にとって何が一番いいのかを
考え続けていきました。
当たり前ですが人の数だけいれば
考え方も人の数だけあるわけなので
受験に際しても様々な意見をいただきました。
親として息子が苦労するとわかっていること
に積極的に入れたくない思いもなかったといえばうそになります。
そんな中オットとも話し合って
夫婦で考えたこと
息子の人生は息子に決めさせること
親はそれを最大限応援することを考えよう
そういう結論になりました。
親が息子にできる事
息子が中学校に入って1年目
なぜ受験があるのか
受験は何のためにするのか
将来どんなことをしたいのか
社会に出るということ
お金の価値というもの
それを息子にわかりやすく伝えるために
試行錯誤しながら伝えてきました。
息子にとって目に見えないもの
まして未来のことなんて
最も分かりにくいことでもありました。
よく考えれば私自身も高校受験は
将来のことというよりは
なんとなくこの成績なら
公立高校なら 豪華なお祝いもらえるから
そんな安直な気持ちだったので、
息子に今からそんな話をすることに
どうやってむきあえばいいだろう
寧ろ親の私の方が考えさせられました。
そして中学1年生の時から
積極的に高校や支援学校の見学にも生きました。
息子と一緒に考えようという気持ちで。
心がけたことは
親の希望を押し付けない
客観的にメリットデメリットを伝える事
実はこれが難しくて
親としても想いもついつい入りがちになるし
オットと私でも考えが違うこともあるので、
普段オットと直接接しない分
私の独りよがりな判断にならないように
どうしたら息子の意志がくみとれるのか
どうしたら息子の気持ちに寄り添えるのか
コミュニケーション能力がまだまだ
つたない息子との
見えない気持ちの会話というものや
社会とか将来
そういった目に見えない未来を
どうやって伝えていけばいいのか?
毎日試行錯誤でした。
学校探しは自分たちで
高校の情報探しはまっていてもくるものではなく
とにかく自分でたくさん探しました。
ネットで検索
療育の先生の情報
学校の先生の情報
友人からの情報
起業仲間からの情報
ありとあらゆる方法で資料をとりよせ
見学相談会に足をはこびました。
受付の段階では歓迎されているようで
実際の相談会になったとき
障がいというものでそれを学校がわとしても
とらえ方は全く異なります。
へこむこともたくさんありました。
でもへこんでいたのは私だけ。
息子はけろっとしていましたね(笑)
パンフレットや資料だけではわからないことが
直接先生とお話しすることで
わかることもありましたし
普段の授業の様子を見ることで
息子自身感じることもたくさんあったと思います。
それは言葉にはできない感覚のようなものや
雰囲気であったりもあったと思います。
また、交通手段も大切で
学校の良しあしだけでなく
毎日通学する交通手段時間距離など
その要素も息子にとってはとても大きかったです。
通学ルートその景色
息子と会話しながら見た景色を共有したことが
コミュニケーション上とても役に立ちました。
また、高校は毎年受験の仕組みや学校の体制も
多々変わることも多く、
実際息子も1年生の時第一希望だった学校が
2年生になってから変わったりもしました。
そういう時間をかけたことも息子にとっては
必要な時間だったと今では思います。
息子が自分で将来を考えるようになる
そうこうしているうちに
息子はお金をしるようになり
仕事を理解するようになり
将来をかんがえるようになり
少しづつすこしづつ理解がふかまり
仕事はどんなことがしたい!
お金を稼ぐようになりたい!
自分の家を建てたい!
大人になってどんなふうになりたいのか
自分で想像して考えるようになりました。
それができるようになってくると
高校へ行く意味や受験の意味も
具っと現実味を帯びてくるようになり
自分で高校をえらべるようになったんだと
おもいます。
障がいのある子の進路は支援学校がいいのか?
障がいのある子は支援学校しか道がないのか
私の周りでも支援学校か普通学校どちらがいいんでしょうか?
そういうご質問を受けることがたくさんあります。
そこに答えはありません。
なぜならそれぞれ個人個人個性があって
一概に良しあしなんていえないからです。
また地域によっても学校の特性が
まるで違います。
息子は自ら私立高校を選択しましたが
それが息子にとって正解だったかどうかは
私にも正直わかりません。
ですが
息子が自分で自分の人生の進路を選択して
そのスタートラインに立つ権利をつかみ取った
これが一番大切にしていたことだったので
そういう意味では正解だったとおもっています。
支援学校と私立の高校では当然ながら
形態もサポート内容も変わります。
どちらがいい悪いという問題ではなく
子どもにどれだけそういう説明を
きちんとできて親子で対話をもって寄り添い
自分で納得して決めさせることができるのか。
それに尽きると思います。
どんな子どもでも自分の人生自分で決める権利がある
今回息子の受験を通して
親子面接か一人面接か選べるとき
自ら「一人で行く」
そういった言葉の重みと成長
そして
合格したときのあの満面の笑みは
忘れることができません。
親が敷いたレールに乗っかっているだけなら
あの言葉と笑みは出なかったと思うし
実際 志望校を決めた中学二年生のときから
息子は今まで以上に
自ら進んで勉強や療育にも取り組んでいました。
そんな息子を見ていて
障がいという言葉で守ってあげなければいけないという
私の気持ちに大きな変化を起こさせてくれたのは
まぎれもなく息子でした。
同時に ヒトは あきらめなければ夢はかなう
毎日コツコツ努力することの大切さ
人と比べず自分の人生自分でつかみ取ることを
息子から教わりました。
受験することが大切かどうかではなく
子どもが自分の人生自分で選択できるように
してやれるかどうか?
その手助けを親がどのようにしてやれるのか?
これに尽きると私は思っています。
レールを引くことではなく
レールの引き方を自分で考える方法を
一緒になって考える。
その姿勢が親にも問われていると感じました。
スタートラインに立った息子のこれから
息子はようやく自分でスタートラインに立つ権利をつかみました
ですがそれを生かせるのかどうかは
今後の息子のがんばりにかかっています。
自分の人生を選ぶということは
それだけ責任も自分でとらないといけない。
その覚悟も必要
自由と覚悟はセットだとおもっています。
それは決して簡単な道のりではないでしょう。
ですが
私は親として今息子を最大限応援していきたい気持ちでいっぱいです。
と同時にこんな気持ちにさせてくれた息子に
感謝の気持ちでいっぱいです。
自分自身も息子に自分の背中を見せれる人間でありたい
そう思うので 息子とともに頑張っていこうと思います。