音楽会を通して息子を見守り続けた10年

今日は息子の中学校で合唱コンクールが行われました。

今年はcoronaの影響で様々な行事が中止になる中。
先生方は
何とか代わりになる催しを模索し続けてこられ、
様々な工夫がされながらの鑑賞でした。

初めて音楽会的な発表会を見たのは
息子が2歳の時
幼稚園の発表会でした。
あれから時は流れ息子は13歳に。

発表会の帰り道
息子の成長がうれしくて
でもちょっぴり寂しくて…
ふとこれまでの成長を走馬灯のように振り返っていました。

初めて舞台というものに立った幼稚園時代

息子が初めて舞台に立ったのは2歳の時
幼稚園の発表会でした。

当時の息子は会話もなかなかおぼつかないし
まして
みんなと一緒に歌を歌うことは難しく
みんなと一緒に立って並ぶことも
ハードルが高かった時代でした。

幼稚園の1.2年目はとにかく先生が
そばでサポートしながらみんなと同じ舞台に
立てたことが大きな一歩でした。

舞台に立っていた姿そのものに成長を感じたときでした。

年中年長さんになって
寸劇なんかも参加するようになり、
セリフや歌は、ほとんど言えなかったのですが
お友達が上手にリードしてくれて
先生が張り付いていなくても
みんなと一緒に舞台に立って動くことができました。

お友達だけで動けるようになったことに
大きな成長を感じドキドキしながらも感動したのを覚えています。

初めて歌や合奏をみんなとやれるようになった小学生

小学生になって 音楽会というものになり、
楽器の演奏もするようになりました。

幼稚園のホールより何倍も大きい体育館という場所が
私にとってはとてもハードルの高い場所のように感じたり、
当時息子が1年生だったとき、
6年生の演奏や合唱を見たとき、
6年後の息子の姿を想像できなかった自分がいたのを
今でも覚えています。

ですが、低学年では
トライアングルとリズムに合わせて打てるようになって
みんなと一緒に歌を歌っている雰囲気になって
また一歩成長を感じ

中学年では
先生がいなくても何とか自分ができる範囲で
ピアニカやリコーダーをふいたり
歌を分かるところだけ歌ってみたり。

高学年では
先生が全くつかなくても
お友達にリードされながらも最後まで
舞台に立って息子なりに頑張っている姿に
知らないうちに息子は成長しているんだと
初めてうれしさだけでなく寂しさも
感じたときでした。

中学の成長の1年の大きさを感じる今

中学生になると
音楽もみんなの声の協調性がより一層感じられ
レベルの高さを実感し、
こんな中で息子がどうやってやっていけるのか
心配とドキドキが入り混じった中学校のスタートでした。

1年生の時は
とにかく一人でゆらゆら体を揺らしながらも
その場に立ち続け、大きな声で歌を歌っていた姿に
それまでまともに歌える感じがしていなかった私にとっては
驚きでいっぱいでした。

いつの間に息子はこんなに堂々と歌えるようになったんだと
(あまりの声の大きさにちょっととまどいながら)
気の小さいと思い込んでいた私の予想を
裏切り、自分のペースで堂々と歌ってました。

そして今日。
2年生になって次なるテーマは
みんなと強調して歌ったりしっかり行動できるか。

去年の印象があった私は
どこまでみんなに合わせられるのか?
ちょっとドキドキしながらの見学でしたが
ふたを開けてみると
10年目にして初めて息子の声がわからないくらい
息子がどこに立っているのかわからないくらい
クラスメートの中に混ざっていました。

おそらく健常のお子様だったら
中学生なんだから当たり前
そうおもわれるかもしれません。

ですが私と息子にとっては
みんなと同じ協調性を取るということが
いわば富士山を上るように
一歩一歩の連続だったのです。

また息子の成長を見られて
予想以上だったので見た直後は驚きでいっぱいで
帰ってきてから感動していました。

同時にこれまでの10年が走馬灯のように
思い出され、感慨深い気持ちになりました。

息子のこれから

こうやって思い返すと
息子は息子なりに一歩一歩成長しているんだなと
感じます。

ヒトと比べたら息子の成長が見えないけれど
息子自身を振り返るとその歩みはよくわかります。

子育ても自分育ても 根っこは同じ
自分自身。子ども自身をみつづけること。

子育てを通して人として成長の在り方を
息子から教わる日々です。

今日の声掛けは
「頑張って」ではなくて
「息子君ならできる」
でした。
声掛けを変えるだけで できるようになるなんて
ちょっと量子力学を実感した日でもありました(笑)
そんなコラボはこちらから